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傾向と対策

爆音で音楽が鳴ってるから聞こえねえよ

ウィー・アー・ソングライターズだった。

 7月・8月にSONG WRITERSというミュージカルの再演を観に行った。初演は一度だけ観た。平野良君が出るから、東宝制作だからというシンプルな理由。初演のときは、まあ面白かったんだけど、それ以上ではなかった。今年再演となって、エリザベートのチケットが取れない腹いせに、折角だし、とりあえず1枚だけ取った。

 初演のメンバーは引き継がれ、変わりのないメンバー。ニックが戸を叩き、管理人が鍵を開ける。スポットライトが当たって、ピーターが歌いだす。やがて天使が飛び出てきて、消えて、それから、エディがやってくる。ピーターがふたたびピアノに触れる。SONGWRITERSが始まる。

 それはもう、懐かしくて嬉しくて仕方がなかった。初演の思い出が蘇ってきて(これが意外に憶えているもので)、新しい発見もあって、楽しかった。Twitterを検索して、みんなの感想を観ている間に、もう一度行きたくなってしまって、6日ぶりに2回目。その後、まだチケットがあるようだったので、次の週にも1回。3週間で、週1回ずつ、合計3回行ったことになる。

 SONGWRITERSはいい。ミュージカルに詳しくなくても、エンターテインメントとして楽しい。ミュージカルに詳しいと、設定や話題に上る人物や、台詞にお遊びのようなものをみつけることができて、更に楽しい。それから、わたしの場合なのだが、ミュージカルが好きなんだという気持ちを肯定してもらっているような気がして、嬉しかった。音楽って素晴らしいんだ、歌って素晴らしいんだ、ミュージカルってこんなに素敵なのだ、わたしはミュージカルを好きで良いんだ、という気持ちになった。

 屋良っちのブレない歌とダンスはすばらしいし、中川アッキーはなんというか、彼こそミュージックなのだと、彼がすなわち音楽なのだと思わせてくれる。ふたりのコンビネーションも抜群だし、なによりふたり含めて出演者が楽しそうにやっているのがとてもよかった。

 アンケートは2回書いたが、いずれも「ライブ音源CD化」をお願いしておいた。今回のエリザの例もあることだし、どうかなあ。お願いしますという気持ちでいっぱい。ほんとの気持ちを言えば、DVD化されるのがいちばんなんだけど、歌だけとってもキャッチーなものが揃っているし、熱がこもっている。ジミーとパティ(泉見さん&美沙ちゃん)の「愛はいつも愚かなもの」なんてもうとにかく熱すぎて最高だし、「ハッピーエンドが待っている」もぶち抜きの疾走感とサビのハーモニーには突き抜ける気持ち良さがある。

 いろいろ書いてみたが、とにかく、自分がミュージカルを好きだったことを思いださせてくれるというか、義務感だったものを取り外してくれるようなミュージカルだし、前述の通り、私がすきなミュージカルってこんなに素敵なものなのだということを明白にしてくれる舞台だった。

 再再演お待ちしております。